tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

モーツァルトの弦楽四重奏曲

 直近の記事から二ヶ月たった。8月、9月はアルバイトへの適応に必死で、文章を書かなかった。アルバイトを始めてから金を使うということができるようになった。給料が入って真っ先に念願のSpotifyに加入したが、ちょうど三ヶ月無料キャンペーンで、結局金は使わなかった。

 ブルックナー弦楽四重奏曲は習作だけあってやや質素だが、すでにブルックナーの匂いがむんむん漂っていてたまらない。Bruckner Quartetのアルバムでは続けてモーツァルトの「プロシャ王セット」第一曲が演奏される。

 ベートーヴェンモーツァルトのピアノ・ソナタクレメンティのようにはピアノ曲的ではないと評したように、モーツァルト弦楽四重奏曲もまた、ハイドンのようには弦楽四重奏曲的とは言えない。弦楽四重奏のような小編成では個人技で、こぶしを効かせるような演奏のほうが多いが、Bruckner Quartetの演奏は清潔で、率直な美しさを持つこの曲と見事にマッチしていて、引き込まれる。抑制された演奏というものは、モーツァルトを演奏するならば、いつでも良いものだ。

 

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