tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

2024-01-01から1年間の記事一覧

催眠とは何なのか?

バラエティ番組を見ていると、エンターテインメントの一種として、催眠が取り上げられることがある。若手芸人が空気や流れを読んで、催眠にかかったふりをしているのならともかく、そんなことをしそうにない人さえも一見、「本当に誰かの言いなりになってい…

クリストフ・エッシェンバッハ

モーツァルトの短調を聴いて、モオツァルトのかなしさは疾走する、という有名な言葉を残した批評家がいる。モーツァルトの短調がたまらなく好きだという人は少なくない。でも僕はモーツァルトの本質は、短調の痛切さにはないと思っている。 K.533/K.494とい…

愛されることの意味上の不在(2023.06.25)

それは誰々だと具体的に名指しできる他者を、「個別の他者」と呼ぶ。だれだれさん、に話しかけるときは、立場や、関係、その人の知能の程度の考慮などによって、他の人と話しかけるときとは内容が異なってくる。もしその会話に、誰か別の人が割り込んできた…

肉を食らうヴィーガンは有り得る

Wikipediaのヴィーガニズムの項目に、その始まりについてこう書いてある。 >イギリスのヴィーガン協会(英語版)の初代副会長だったレスリー・クロスが1951年に寄稿したエッセイで、それまで曖昧であったヴィーガニズムの概念を「人間は動物の搾取なしで生…

女性の享楽は存在しない

女性の享楽が存在しない、性関係は存在しないのは、それは男性の想像に過ぎないからだ。このことはただただその次元がいかに自慰的であるかを意味する。「性関係」を描写するためには、二者関係を思い浮かべるよりも自慰行為を思い浮かべるほうがずっとその…

鮪に鰯

鮪に鰯という歌がある。山之口貘が書いた鮪に鰯という詩に、高田渡という歌手が歌をつけた。僕は今まで読んだこの世の詩のなかで、この詩が一番好きだ。 鮪の刺身を食いたくなったと人間みたいなことを女房が言った言われてみるとついぼくも人間めいて鮪の刺…

タブーについて

日本のドラマやアニメにおける教師と生徒の愛は、日本の文脈ではロマンティックに捉えられる事が多いが、海外ではしばしば批判にさらされる。この差異は明らかにタブーの差異であり、そして近親相姦のようなより普遍的なタブーとの質的な差異はない。言い換…

愛を囁きあうこと

ふと息を吐いた。最近ずっと何かをしていて、眠るときにもすぐ落ちてしまうから、ぼーっとする時間がなかった。ずっと暇なのにぼーっとする時間がないというのはいささか奇妙なことだ。マッサージチェアに深く腰掛け、頭の中で今取り組んでいるパズルの解法…

身体を語ること

催眠とはなにか、トランスとは何かと問われたとき、僕は「催眠とは身体を語られること」だと答える。催眠とは、自分自身というもの、自分自身と見なすものにおける断層の発見であり、自分自身だと信じているものを他者に明け渡し、真に自分自身であるものへ…