tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

欲望はどれほど人間にとって本質的か

精神分析学は多く説明しているのに、どこまでも本質的な「腑に落ちなさ」を残している。光に向かって落ち続ける蛾のように、裸電球の周りを思想がぐるぐる回り続ける、奇妙な循環論法がその場で彼を捉えるのはなぜか。 * もし純粋に経済的な思考を考えられ…

想像と現実

日常生活は未決定によって彩られている。未来のことは、想像に頼るしかない。想像の可能性は「不安と期待」を同時に担っている。現実は、それが多かれ少なかれ、味気ないものであるという形で、想像を決定する。実際に手に入れるものが、いつでも想像を超え…

MBTIの16タイプ (MBTIを考える-3)

(本記事を読む前にMBTIの四基軸 (MBTIを考える - 2)を読むことを推奨します。) さて、今回はMBTIへの理解を深めるために、16タイプを簡易的に分析してみよう。ところであえて最初に述べておくが、あくまで人間はすべての型の間をあいまいに彷徨っている…

MBTIの四基軸 (MBTIを考える - 2)

今回はMBTIが人の傾向を判断する、四つの基軸を見ていこう。MBTIに興味を持った人はまず、インターネット上のテストなどを試すだろうが、いわゆるMBTIテストは自分がこう思われたいという無意識的判断が出やすく信頼に値しない。実際多くの人が誤ったMBTIタ…

MBTIとはなにか (MBTIを考える - 1)

1.前提 - タイプ論 MBTIのもととなったユングのタイプ論では、ものごとを認識したり判断するときに、人によって異なる機能を用いると考えた。ある人は、物の特徴を観察して捉え、またある人は、その印象を重視する。ある人は、感情に従って判断し、またある…

うっとりと語るということ

最近になってふいに、自分の詩に柔らかさを感じるようになってきた。 そうとは思わず書いているのに、自分の詩が柔らかくなってきてうれしい。 誰かに、理解される、かどうかは別問題だけど。 夏が終わっても空の青はなくならない透明な朝はなくならない飲み…

ディスコミュニケーションの徴

母語が異なる人間同士では、真のコミュニケーションは結局の所できない、というような言説があるが、それは本来の人間関係のディスコミュニケーションが強調されているだけだ。音楽や文学、あるいはカウンセリングの場を見れば、日常レベルで交わされるコミ…

美は、 雑然としたもののなかにはない、 表層的なもの、相対的なもの、 いらないものをすべて剥いで、 剥いで、 もしその中身が空ならば、 その空、ということが美しいのだ、