tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

うっとりと語るということ

最近になってふいに、自分の詩に柔らかさを感じるようになってきた。 そうとは思わず書いているのに、自分の詩が柔らかくなってきてうれしい。 誰かに、理解される、かどうかは別問題だけど。 夏が終わっても空の青はなくならない透明な朝はなくならない飲み…

美は、 雑然としたもののなかにはない、 表層的なもの、相対的なもの、 いらないものをすべて剥いで、 剥いで、 もしその中身が空ならば、 その空、ということが美しいのだ、

とどいている

とどくとはおもわず、手をのばす、 たしかに、わかっている、とどかないと、わかっている、 それでも、おくふかく、こころのなかに、とどく、と、いうおもいが、たしかに、ある、 とどく、というよりも、とどいた、にちかい とどいた、というよりもとどいて…

宗教はクソだ

祈るために宗教が邪魔になることはあっても、助けになることはほんの少しもない。"それ"はどこまでも個人的なものであるのに、"それ"があるべき座はどこまでも集団的なものである宗教に取って代わられている。 宗教はクソだ。素晴らしい宗教などなく、キリス…

風は視線のように静まっていて

風は視線のように 静まっていて 視線は処女のように 不安を降ろそうとする 街は心のように 清く単純で 空は素肌のように 地平を眺めている 公園の花壇のような 赤いカローラが まるで若い家政婦のように 交差点で立ち往生している 風は視線のように 静まって…

口笛

遠い口笛が僕を吹いている君を吹いている薄いカーテンを揺らしている 存在しないものなのに僕は時間をじっと見る存在しないものにどうして僕らは置いてけぼりにされるんだろう まだ見ぬ今日が笑い始める僕らは滑稽だったからもし滑稽でなかったらどうして愛…

小さな詩

青い魚は君の中から逃げていったよ 抜け殻のように君を残していったけど 君は生まれたままのきれいな身体だったんだ 貝殻は魚についていつでも悪く言っていたけれど みんなが夢中になるのも仕方なかったのさ 海水魚らしい図太さが人を不安にさせるのに 淡水…

2017-08-21

長いこと眠っていました。 たくさん夢をみることをです。 長く眠ると損をします。 この週末、長いこと損をしていました。 最近ずっと詩も、何も書けません。 終戦記念日にぽっとひとつ詩を書きました。 ナショナリズムがうさんくさく感じられていましたが、 …