それから午前一時に目を覚ました。
抑うつ的態勢は、それについて考えているうちに、
世界への否定感に変わり、そして攻撃的感情、つまり怒りに変わった。
クラインは抑うつ的態勢を理想としたが、それは全くもって理想論であり、
抑うつ的態勢というやつは、自閉的で、内向的で、そして問題をすり替えてしまう。
本来否定べきされるそれに対する否定感が、曖昧にされ、全体性への否定感へ変わってしまう。
このようなすり替え。どうしてそれは具体性を欠いてしまうのか、否認によって。
否定と肯定とをきちんと分別しなければいけない。
僕らはそれらを統合したいという欲望において、
かえって欲望に対して正直であれていないところがある。
性的な領域を「露骨」だと呼ぶが、しかしそれはまだ根源的な隠蔽のもとにある。
「寝取られ」や「殺人願望」が示すような領域ですら、
まだまだ本質的な欲望の表現には程遠い、隠蔽の結果の行為だと感じられる。