tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

影としての存在

洞窟の比喩。イデア論には本物があるという強い信仰があるが、というよりも、似姿ばかりあるということのほうが本当だ。似姿を真実だと思いこむことが幻想であることは事実だが、それ以上に、本体を信じることのほうがより幻想的である。認知とは、似姿を似姿とはっきり見ることにあり、その本体をどこにも見ないということである。