tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

19.12.24

眠る前にふと思ったのだ。僕はゴミで、屑で、どうしようもない存在だと。

愛されることの考えられない存在なのだと。

愛されることへの欲望は捨てられないにしろ、基本的には、

愛されえないという前提で暮らしていけばよいのだと。

 

目が覚めてから、何もすることがなくて、

ぼーっとしていたのだ。

先週注文した中古の「Smart Keyboard」がようやく明日届くようだ。

それから夜中になってふと詩を書いた。

あまりに退屈で、他にすることがないということに気が付き始めた。

最近は、あれだけ頼っていた「思想」でさえも大体危うい。

その柱になっていた「精神分析学」への「知の想定」がほぼ壊れているから。

 

「色彩」高田被葉

 

身体が冷えて、
光っていた
黄土色の息が
頭の先から
足の先まで
一本のしっかりとした
柱になって
僕を支えていた

 

冬枯れ、そうだ
崩壊の季節なんだ
僕は性欲を身体から
追い出したくなって
でもその方法が分からなくて
こんなに寒いのに
熱っぽくて
氷川神社の前を
早足で通り過ぎた

 

君の抱いている気持ちが
悪魔のような顔を持って
僕の心に入り込む
そして強く僕を責めるんだ
君の顔は僕の外で曖昧なままで
薄黄色く笑って
歩いただけ距離に影が落ちるんだ
そうして石階段の重たさが
左腕のように
低音の溜まりへ沈んでいくんだ

 

紺色の上着
僕の内側に吊り下がって
強くもない風に吹かれている
朝の爽やかさが
そうして身体を素通りしていく
僕は家に帰ってから
何もすることのないことが
恐ろしかった
だけど町並みは
色彩に乏しくて
僕を無条件に容れるには