2019-12-31 ■ 自分、自分というときの自分、これは本当の自分ではない。 自分は、自分でないものにとらえられ、その基準の中で生きている。 生活の条件と生の条件との距離。 欲望さえもその基準に従えられるものとして願望へ変わり、その願望の中で求められる。 欲望が本来志向しているもの、自分という意識が本来そうであるべきはずのもの。 つまり「それ」はけして小さな他者ではない。つまり欲望の対象は小さな他者ではない。 それは願望の対象として「規範化」された対象である。