しばらく僕の欲望の幼児性、またその不可能性への意識に苛まれ、ベッドの中で悶々としていた。
ブルックナー第7番を聴いて、あまり響かないから仕方なく第8番を聴いていた。昨夜から引き続く原因不明の胸焼け。しばらくそれを感じていたが収まってきてベッドを離れた。
コーヒーを淹れようと思ったが、コーヒーメーカーが壊れていた。だから手で淹れた。
それからハマスホイの絵画に触れ、何か暖かいものを感じて、自分の発想を改めなければという気がした。
愛について。僕はこれからあの陰鬱な精神分析を、愛の名の下に否定しよう。
フロイト全集。僕はそれを看破するつもりだ。金稼ぎの問題はしばらく置いておこう。
僕は恵まれた人間だ。その名の通り恵まれた生活を歩まねばいけない。