tapanta

考えたこと、詩、などを書く。

19.12.10

 今日は歯医者とバイトの面接とがあったのだが、どちらも寝過ごしてしまった。それで午後三時に起きた。それから何もしていないのだから驚きだ。今日は。今日も。何もしていない。ずっと。何をしたら何かをしたことになるんだろうか。「人間同士の関係は性関係に近づくほど本質的だ」。でも性関係というやつは何を求めているのだろうか。乳房、まなざし、糞尿、で、結局?顔。顔。顔。顔というやつは。まったく。という感じなんだ。僕が普段書いてきた日記は。あまり事実の列挙という感じではなくうわ言になるんだ。そのうち人に見せる必然性をこじつけられなくなって書くのをやめてしまうんだ。 まあそんな事はいい。譫言を続けよう。欲望は、それ自体が本質的に欲望の謎を孕んでいる。欲望とは謎の欲望であり、それが何の的を射ようとしているかわからない欲動だ。だからこそ、逆説的に欲望は固着する。つまり根拠を別に拵えて何かへ張り付く。それが他者の欲望とラカンの呼んだ外的秩序なのだ。欲望の対象はある選択肢の中で一つのものを措定し目指すことになる。だからそれは何を対象に据えたところで、それを対象に据えることの無根拠性、つまり謎を抱えることになる。ホモセクシャルがなぜ自分は同性を求めるのだろうと思い悩んだとして、彼がヘテロセクシャルに変わったところで、なぜ自分は異性を求めるのかという疑問へすり替わるだけであるように。だから欲望の謎は対象措定の水準では語られるに値しないのである。欲望の対象が帰納的に導かれるとき、その動因には深く自らの立ち位置の決定が関わっている。他者としての自分。明日へ続く。