今月の頭から就活を始めたが、三週間経った今日、就活はしないと決めた。あまりにアホらしいからだ。
中卒27歳職歴なしという現在の状況において、再び社会の決めたルールに則ろうとすると傷口が大きすぎる。なぜなら就職の文脈において、高校と大学を卒業するというのは基本的なルールであり、僕はそのルールを破っている者だからだ。そのゲームに参加しなければ問題ないすべてのことが、そのゲームに参加しようとするだけで問題になる。だから僕は就職をやめる。
最終的に転職エージェントの担当者に言われたのは、三年間我慢すれば、ということだ。三年間毎日、11時間奴隷労働。往復3時間の通勤付き。馬鹿らしい。三年間あれば司法試験にだって受かるじゃないか。これは進むべき道じゃないと思った。だからもう目の前の安心のためだけに就職はしない。
その上で、次の3つのルールを定めることにした。
・できる限り努力すること
・しかし隷属しないこと
・最低でもアルバイトをすること
最終的に会社に所属せず稼ぐことを目標に、できる限りの努力をすると決めた。そのうえで、最低でもアルバイトを続ける。バイトを始めてから、収入があることの大切さを初めて知った。ニートをやっていたときは欲しい物なんてない、だから働かないと思っていたが、その論理は実のところ「収入がない、だから欲しがらないようにする」という前提を隠していた。「収入がない、だから欲しがらないようにする、欲しい物なんてない、だから働かない、収入がない」という循環構造になっていたわけだ。自由に使えるお金ができると、あれもできる、これもできる、という身の回りの可能性が一気に開けた。行きたい場所があるとき、交通費が支払えるのが特に大きい。それもあって最近は車の運転免許もほしいなあと漠然と考えているが、金がない。